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「悪の偶像」ネタバレ感想 ハン・ソッキュ×ソル・ギョング対決はまさかの結末

韓国映画「悪の偶像」のあらすじとネタバレ感想です。

※感想はネタバレを含んでいます


主演ハンソッキュソル・ギョング

言わずと知れた韓国を代表する名俳優。

この2人のw主演なんて鼻血ものですよね、レンタル開始日まで待ちきれずそわそわしてました。


上の画像だと左がハン・ソッキュ

大ヒット映画「シュリ」やドラマ「ドクター・キムサブ」などに出演、知っている人も多い韓国俳優さんだと思います。


写真右がソル・ギョング

代表作は興行収入でいうと1000万人突破した大ヒット映画「TSUMAMIーツナミー」がメジャーでしょうか。

そういえば父親役が多い。

実話がモチーフとなっている「ソウォン」「あいつの声」にも被害者の父親役で主演してるし役に近づくために10キロ減量して挑んだ映画「殺人の記憶法」、これも娘想いの父親の役。


殺人者の記憶法(字幕版)

最近痩せてたけど体重戻ったようでホッとしました。

本作のソルギョングは金髪。


監督は映画「ハン・ゴジュ 17歳の涙」で絶賛されたイ・スジン監督。

「ハン・ゴジュ 17歳の涙」で主演を演じたチョン・ウヒがハン・ソッキュとソル・ギョングに続く重要な役どころで出演しています。

ストーリーは息子のひき逃げ事件を隠蔽しようとする父親と被害者の父親が事件の目撃者を捜しながら深みにはまるサスペンス映画。

公式ホームページがめちゃめちゃあらすじ長くてネタバレしていますね。

まだ未視聴でフラットに映画を楽しみたい方は公式ホームぺージを先に閲覧しない方がいいかもしれません。

「悪の偶像」 満足度


キャスト 
ストーリー 
満足度 

★グロい描写あり

「悪の偶像」作品情報


●上映時間 144分
●公開 2019年
●監督 イ・スジン
●脚本 イ・スジン
●キャスト(登場人物)
ハン・ソッキュ(ミョンフェ)
ソル・ギョング(ジョンシク)
チョン・ウヒ(リョナ)

受賞歴

●2019年ファンタジア映画祭作品賞&男優賞受賞
 ハン・ソッキュ ソル・ギョング

●第28回釜山映画賞主演男優賞ノミネート
 ハン・ソッキュ

「悪の偶像」あらすじ

 清廉なイメージで庶民の絶大な支持を得ている市議会議員ク・ミョンフェ(ハン・ソッキュ)の政治家人生は、ある日突然、最悪の危機に見舞われた。息子のヨハンが飲酒運転中、海岸沿いの道路で人をはねてしまったのだ。しかも自宅のガレージには、ヨハンが運び込んだ身元不明の被害者の血まみれ死体が転がっていた。事故の瞬間を誰にも目撃されていないことをヨハンに確認したミョンフェは、しばし思い悩んだ末、苦渋の決断を下す。死体遺棄の罪を免れるために死体を事故現場に戻し、血のこびりついた車を処分したうえで、ひき逃げ犯としてヨハンを自首させたのだ。そして次期知事の最有力候補であるミョンフェは、イメージダウンを最小限にとどめるための記者会見を行った(一部抜粋)
<引用元:https://akuno-guzo.com/

ここからネタバレ注意です


「悪の偶像」少し詳しいあらすじ


知事選の有力候補ク・ミョンフェ院長は妻からの着信を気にしながら家に帰るとガレージにいる妻がただならぬ様子。

車の側には遺体があります。

何が起きたか問いただすと息子のヨハンが飲酒運転で事故を起こし、病院には連れて行かず家に持ち帰ってきたというのです。

海岸沿いで目撃者はいなかったということから、知事選間近のミョンフェは息子ヨハンの事故を隠蔽するため遺体を事故現場に戻してヨハンを自首させます。


被害者はブナムという男性でした。

ブナムの父親のジョンシクは真相を知るために、事故に合う前に一緒に新婚旅行に行っていた唯一の目撃者であるはずの嫁のリョナを捜します。

一方ミョンフェもプロを雇いリョナを捜し始め、最初にリョナを見つけたのはミョンフェでしたが・・・

「悪の偶像」ネタバレ感想


なかなかにして衝撃的な告白から始まりました。

知能が4歳の息子ブナムを育てる父親ジョンシク(ソル・ギョング)の苦悩が語られます。


市議会議員ミョンフェ(ハン・ソッキュ)も息子ヨハンに問題を抱えていました。

飲酒運転でひき逃げしてきてたいして悪びれもなく父親がどうにかしてくれると丸投げ。

被害者と加害者の父親の立場として2人の男が事件を追っていく中で彼らの運命が思わぬ方向へと進みます。


最初は面白かったんですけど・・・最終的にはもったいない感が否めない作品でした。

途中登場人物が多すぎてごちゃごちゃしていたし、ストーリーも広がりすぎました。

ハン・ソッキュとソル・ギョングが共演といえど直接対決するシーンもほとんどなく、途中からハン・ソッキュさしおいてソル・ギョングとチョン・ウヒがメインです。

もったいない。

ミョンフェという人物はどんどん黒い沼にハマっていくけどジョンシクの罪も軽くはなくリョナの罪は怪物級でミョンフェはめっきり存在が薄い。


この作品誰一人魅力的な人物がいないんですよね。

ミョンフェの妻やジョンシクの妻は母親として全くの違和感あるし、リアリティに欠けるキャラばかり。

義母なんかはあからさまな差別主義者でリョナの凶暴性を魅せるためだけに作られた見飽きた人物設定です。


偏見や先入観、SNS社会への警告などいろいろ含むストーリーなんですけど、リョナのバックも生き様も凄すぎて被害者と加害者をめぐるサスペンスノワールというよりリョナの狂気に全部持ってかれたサイコ映画だったような。


リョナを演じたチョン・ウヒは眉毛全剃りで確かに迫力ありました。

チョン・ウヒの役への没頭具合はソル・ギョングも心配するほどだったようで、役にハマりすぎてうつ状態にもなり撮影期間はかなり辛かったと話していました。

ただ個人的にはリョナという人物が抑えたキャラクターだったらもっと面白かったのになと。

2人の父親の心理描写や善側にいた人間が悪へ傾いていく感じがもっと見たかったし何よりハン・ソッキュとソル・ギョングの絡みがもっと見たかったですね。



以上、「悪の偶像」のネタバレ感想でした。

お読みいただきありがとうございました。