ハ・ジョンウ×キム・ナムギル主演映画「クローゼット」のネタバレ感想です。
妻を交通事故で亡くし療養のため娘のスアと郊外に越してきたサンウォンだったが、ある日スアが忽然と姿を消す。退魔師ギョンフンは、スアはクローゼットの中にいると話し・・・
初登場1位、観客動員数120万人を突破したヒット映画。
主演のハ・ジョンウ
↑画像真ん中がハ・ジョンウ。
「神と共に」は歴代トップ3に入るメガヒット作。
プロフィール
生年月日 | 1978年3月11日 |
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身長 | 184cm |
出演作(映画) | 絶対の愛 チェイサー |
哀しき獣 依頼人 悪いヤツら | |
群盗 お嬢さん 神と共に1,2 など |
悪役もハマる。特に「悪いやつら」のハ・ジョンウは反則的にカッコいい。
映画「いつか家族に」はハ・ジョンウが監督兼主演を務めています。
キム・ナムギル
プロフィール
生年月日 | 1980年3月13日 |
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身長 | 184cm |
出演作(ドラマ) | 善徳女王 赤と黒 熱血司祭 |
サメ~愛の黙示録~ 医心伝心 | |
出演作(映画) | 美人図 ワン・デイ悲しみが消えるまで |
殺人者の記憶法 |
シリアスもコメディも幅広く演じる。
シリアスものだとドラマ「赤と黒」や映画「殺人者の記憶法」、コミカル系だとドラマ「熱血司祭」映画「感染家族」がおすすめ。
子役のホ・ユルちゃんはホラー作品でよく見かけますね。
Netflix作品「Sweet Hoom俺と世界の絶望」や「客ゲスト」「マザー」に出演。
キム・シアちゃんは「虐待の証明」に出演。
2人とも子役とは思えないくらい演技上手いです。
「クローゼット」満足度
キャスト | |
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ホラー度 | |
満足度 | |
「クローゼット」作品情報
●上映時間 98分
●公開 2020年
●監督 キム・クァビン
●脚本 キム・クァビン
●キャスト
ハジョンウ(サンウォン)
キム・ナムギル(ギョンフン)
ホ・ユル(イナ)
キム・シア(ミョンジン)
パク・ソンウン
「クローゼット」あらすじ
事故により妻を失い、トラウマに苦しむサンウォン(ハ・ジョンウ)は、心を閉ざしてしまった一人娘イナとの関係を修復すべく郊外の新居へと引っ越す。新居を気に入ったイナは徐々に明るさを取り戻すが、サンウォンは夜な夜なクローゼットの中から聞こえる奇妙な声に悩まされるようになる。そんなある日、イナが忽然と姿を消した――。イナの行方を捜して1ヶ月が経ち、手がかりすら見つからず憔悴しきったサンウォンであったが、彼のもとにイナの行方を知るという謎の男ギョンフン(キム・ナムギル)が現れる。ギョンフンはイナの部屋のクローゼットにすべての秘密が隠されていると言う。サンウォンはイナを見つけ出すため、ギョンフンの力を借りるのだが…。
<引用元:
http://klockworx-asia.com/closet/#Story=クローゼット公式サイト
ここからネタバレ注意です
「クローゼット」ネタバレあらすじ
事故で妻のスンヒを亡くしたサンウォンは、母親を失って心を閉ざす娘のスアと郊外に住みはじめる。
母親と誕生日を祝った動画を見ながら泣いているスア。すると部屋のクローゼットから音がする。
恐る恐るクローゼットを開けたスアの背後には少女の霊が立っていた。
それからスアの様子がおかしくなる。
誰もいない部屋で話し声が聞こえたりバイオリンの音が聴こえたりと不可解なことが気になったが仕事の都合で2か月家を空けなければならなくなったサンウォンは、シッターにスアをあずけてトンヨンに行く。
寂しそうなスア。その日、スアは忽然と姿を消してしまう。
1か月後、退魔師ギョンフンが現れ共通点のある事件がこの20年の間に32件も起きており、49日以内にスアを助けなければ妖魔になってしまうと告げられサンウォンは異次元の世界へスアを救いに向かうのだが・・・
「クローゼット」ネタバレ感想
こ、これは・・・。
どっかでみたことある展開だ
↓
韓国の大鶴義丹ことハ・ジョンウ。
悪役のイメージもしっかりとあるハ・ジョンウですが、本作では普通の父親役。
娘のスアが母親の死をきっかけに心を閉ざしているけど仕事もあり向き合ってあげられない不器用な父親サンウォンを演じています。
ストーリーは公式にある新感覚ミステリーというよりホラーでした。
虐待というテーマを扱っているけれど偏ったジャンルにしたくなくてハ・ジョンウたちは怖い表情も抑えて演技したようです。
どうりでハ・ジョンウの表情が乏しかったわけです。
確かにホラーだけど人間ドラマが濃かった。
事件の真相
1998年から起きた32件の子どもの失踪事件は父親から虐待されて亡くなったミョンジンが妖魔となり同じ境遇の子どもたちを呼んでしまっていたのです。
母親を亡くしてから心を閉ざしたスアはろくに話さず部屋で母親を思い出しては泣いている、そんなスアをシッターに任せて家を2か月空ける選択をしたサンウォンです。
悲しいことにスアはクローゼットの幽霊を怖がるどころか「私も連れて行って」と自ら異次元の世界へと行ってしまいます。
失踪した子どもたち32人も悪霊に無理やり連れてこられたのではなくて自分の意思で行った。
それだけ寂しかったし虐待される日々が辛かったのです。
「子どもは愛されているかどうか本能でわかる」とギョンフンが話し、自分のせいだと今更ながらに気づくサンウォン。
子どもは愛されているか本能でわかるというより、子どもって親の愛情を100%以上求めているんですよね。
親が100の愛を注いでいるつもりでも、子どもはそれでも足りないのです。子どもにとってはそれが全てだから。
子どもは働く父親の大変さを「いつかわかってくれる」のかもしれないけれどいつかわかったところで今の寂しさを埋めれるわけではないですからね。
ミョンジン演じたキム・シアちゃんがまた親に虐待される役だったので「虐待の証明」も思い出して胸が痛みました。
演技とわかっていても見るに堪えないものがある。
キャスト感想
本作のハ・ジョンウはいつもよりソフトなハ・ジョンウでこれがまた素敵。
ただ、ハ・ジョンウ演じるサンウォンというキャラクターには全く納得いってません。
娘を捜す父親ってもっと必死でもっと狂気的だと思うのです。
妖魔になったミョンジンに謝るシーンも物足りなかったし、スアを抱きしめるシーンとか、特にそこは目薬使ってでも泣いてほしかったですね。
一方、キム・ナムギルはよかった。
お調子者だけどプロ意識は高いギョンフンというキャラクターがしっかり伝わりました。
パク・ソンウンは、登場シーンが短いにも関わらずインパクト大でした。主人公のサンウォンがミョンジンの父親の10分の1でもいいから狂気があってもよかったのに。
まとめ
ハ・ジョンウとキム・ナムギルの共演はやはり視覚的にも見ごたえありました。
やっぱり存在感が凄い。
ストーリーはホラーだけど怖いというより胸の痛む作品。
ラストにスアの笑顔が観れてホッとしました。
お読みいただきありがとうございました。