Netflixオリジナルドラマ「ファミリー・クライム~ある家族の過ち~」
タイトルに「家族の過ち」とあるだけあって
どんよりな親子ドラマ。
実話に基づいているというから尚更です。
ストーリーは元奥さんを暴行した罪で起訴された息子を助けようとする母親の奮闘劇。
母親アリシアの気持ちに寄り添うように観るといろいろ考えてしまう作品でした。
品たっぷりの母親アリシアを演じているのは「オール・アバウト・マイ・マザー」のセシリア・ロスさんです。
この年にしてまだまだセクシーです。
「ファミリー・クライム」 おすすめ度
キャスト | |
---|---|
ストーリー | |
おすすめ度 | |
「ファミリー・クライム」作品情報
●上映時間99分
●公開日 2020年
●監督 セバスチャン・シンデル
●キャスト
セシリア・ロス(アリシア)
ミゲル・アンヘル・ソラ(イグナシオ)
ベンハミン・アマデオ(ダニエル)
「ファミリー・クライム」あらすじ
元妻をレイプし、殺そうとした罪で起訴された息子を救おうと奔走するアリシア。その孤独な闘いで、彼女は人生を一変させる思いがけない真実と出会う
<ファミリー・クライム –ある家族の過ち– | Netflix (ネットフリックス) 公式サイトより>
ここからネタバレ注意です
「ファミリー・クライム」ネタバレ感想
家政婦にも家政婦の息子にも優しくていい人なんだな~と見てわかる主人公アリシア。
そんなアリシアに突然悪い知らせが入ります。
息子ダニエルが元妻に暴行して起訴されたというのです。
夫のイグナシオと刑務所に行くと、ダニエルは憔悴しきった顔。
ダニエルの話によると元妻にハメられたんだそう。辛くて自殺も考えたと涙を流しています。
そうなったら何とか息子を救いたい。
と親なら思うでしょう。
アリシアは愛する息子のために告訴を取り下げてもらうため大金を用意しようとするんですね。
その額40万ドル。(高っ!)
40万ドルは高いけど親なら誰でも息子を救おうとすると思います。
けれど夫のイグナシオは
「今まで息子に振り回されてビルも売ったしもうこれ以上は無理だ!」
そんなこと言うんだったら家出てくよ!って出て行ってしまうんです。
ダニエルの借金返済のためにビルを売った?それでも車買いまくってる?
あー、この息子そういうタイプね・・・
だんだんとダニエルの正体が見えてきます。
でもアリシアは息子を信じているし息子のためなら生活レベル下げてもかまわないと和解金を何とかかんとかやっとのこと用意します。
おかげでダニエルは告訴を取り下げてもらって家に帰ってくることが出来たんですけど、その後驚愕の事実が判明します。
この映画はダニエルの裁判以外に家政婦が犯した事件の裁判も行われていました。
お腹が痛いといっていた家政婦は実は妊娠して密かに出産していて、記憶にはないけれど出産した赤ちゃんは亡くなっていて殺人罪で起訴されていたのです。
裁判での家政婦の告白でアリシアは衝撃の事実を知ることになります。
なんと家政婦の亡くなった赤ちゃんはダニエルに暴行されてできた子どもでした。
愕然ですよね。
信じたくはないけれどダニエルはそういう人間だということです。
ダニエルが裁判で自分は何もやってないと流した涙は全部嘘。
ダニエルは釈放されて平然と
アリシアに「事業するからお金ちょーだい」とか言ってきてます。
残念ながらこの息子のそれは親のすねをかじるなんていう可愛いものではない、親の愛情にとことんつけ込んで
根こそぎ奪っても平気なのでしょう。
息子を信じるにしても信じないにしても息子の味方でい続けたいと思うのが親というもの。
でもここまで罪深いとかばいようがないしかばうようではダメだと思います。
しかし、アリシアの育て方がどうだったからこうなったとか、子育てってこれが正しいっていいきれないものなんですよね。
答えのない本当にどんよりな親子ドラマでした。
アリシアはダニエルの罪を抱えて償うように生きていくのでしょうね。
家政婦の子どもを託されたことがアリシアの生きがいとなって良き人生になればいいのですが。
お読みいただきありがとうございました。