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「罪と女王」ネタバレ感想 紛れもなく衝撃的な映画です


「罪と女王」の見どころとネタバレ感想です。


史上初の女性監督によるデンマーク・アカデミー賞作品賞作品。

その歴史的快挙を成し遂げたのは

メイ・エル・トーキー監督

この作品はメイ・エル・トーキー監督の長編2作目



主演はトリーヌ・ディルホム


「ザ・コミューン」「愛さえあれば」「未来を生きる君たちへ」で主演女優賞を受賞しているベテラン女優。



ストーリーは優しい夫と可愛い双子の娘に恵まれた優秀な弁護士の女性が17歳の義理の息子と禁断の関係に陥ってしまう話。



う~ん、思っていた以上に重く衝撃的な内容でした。


監督曰く、男性から若い女性への性的虐待はで女性と若い男性との関係となるとグレーゾーンになることに着目したとあるのですが、自分的には後者も黒だと思いますが。


主人公の女性が母親であり児童保護を専門とする弁護士で未成年の相談者に親身になる愛情深い女性だということがなおのこと恐ろしく、繊細な演出と衝撃的で残酷な展開に最後まで前のめりで観ました。


※感想はネタバレとなっております

「罪と女王」 おすすめ度

ストーリー 
罪深さ度 
おすすめ度 

「罪と女王」作品情報

●上映時間 128分
●公開 2019年
●監督 メイ・エル・トーキー
●脚本 メイ・エル・トーキー

キャスト(登場人物)

トリーヌ・ディルホム(アンネ)


児童保護専門弁護士で双子の母親

グスタフ・リン(グスタフ)


17歳。
アンネの夫ペーターの前妻との子ども。
度重なる問題行動で学校を退学になりペーターに引き取られる。

マグネス・クレッペル(ペーター)

アンネの夫。医師。


「罪と女王」受賞歴


●デンマーク・アカデミー賞9部門受賞
(作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞・撮影賞・脚本賞・編集賞・音楽賞・音響デザイン賞)
●サンダンス映画祭観客賞受賞
●アカデミー賞国際長編映画賞デンマーク代表
●ノルディック映画賞グランプリ受賞
●ヨーテボリ国際映画祭最優秀ノルディック賞観客賞・最優秀俳優賞受賞
●フィラデルフィア映画祭最優秀映画賞受賞
●トランシルヴァニア国際映画祭監督賞受賞
●チューリッヒ映画祭主演女優賞受賞
●香港国際映画祭最優秀演技賞受賞

「罪と女王」あらすじ

児童保護を専門とする優秀な弁護士のアンネは、優しい医者の夫と幼い双子の娘たちと美しい邸宅で完璧な家庭を築いていたが、夫と前妻との息子である17歳の少年グスタフが問題を起こし退学になったため、スウェーデンからデンマークに引き取ることに。グスタフは衝動的な暴力性があり家族に馴染もうとしなかったが、そんな子供達と仕事で常に接しているアンネは根気よく彼を家族として迎え正しい方向へ導こうと努める。しかし、グスタフと少しずつ距離を縮めていくうちに、親密さが行き過ぎてしまい、アンネはグスタフと性的関係を持ってしまう。そして、そのことが大切な家庭とキャリアを脅かし始めた時、アンネは残酷な選択をする-。
<引用元:
映画『罪と女王』公式サイト


ここからネタバレ注意です


「罪と女王」ネタバレ感想


優しい夫と可愛い双子の娘と素敵な豪邸で暮らしている完璧な人生を歩む弁護士アンネ。


児童保護を専門としていて未成年たちの悩みや相談に親身になる女性であり、夫の前妻の問題児17歳の息子グスタフを引き取ることにも積極的。


そんな賢く愛情深くあった女性が自分の欲と保身のために悪魔と化します。

女性には母性本能が備わっておりそれはとても強いもの。子を持つ親である彼女がなぜこのような行動に至ったのか特に女性は理解できないと思います。


アンネが狂いだしたきっかけがグスタフが彼女を部屋に連れ込みイチャついたあの時です。

グスタフの部屋からもれてくる声にいちいち落ち着かないアンネは、寝室の鏡の前で裸になり自分の体を見まわします。

鏡に写るのは垂れきった胸と年のわりにはまあまあ引き締まった体。

私結構イケてるじゃんという顔のアンネ。

なんか知らないけどスイッチ入ってしまう


グスタフは17歳で義理の息子、でももう理性は利かないようで、欲情したアンネは夫が帰らないある日の夜、衝動的にグスタフの部屋に入ってあからさまに誘い2人は関係を持ってしまいます。

もうそれからは夫と娘たちに隠れて庭や家の中で見境ないなしに関係にふける。


しかし親密なところを目撃されて一変。

少なくともアンネには愛はなく関係がバレてからの拒絶っぷりがエグかった。

秒速でグスタフを拒絶します。

あからさまな拒絶に面食らうグスタフ。

そりゃそうですよね17歳ですよ、学校も退学になり愛情にも飢えていたから優しくしてくれたアンネを信頼していたと思います。


拒絶されたグスタフがペーターに事実を告白してペーターに問いただされたアンネはというと逆ギレです。

自分を疑うなんて信じられない!出てく!と主導権を握り返します。

グスタフは諦めずに何度も父親や家を訪ねますがアンネは立場と権力でグスタフをねじ伏せるのです。

子を持つ母親が子どもを都合よく私物化して後はゴミのように捨てたのです。

彼女にグスタフが迎えた結末に泣く資格はない。涙すら流すな。

まとめ


年下の男性を愛してしまったグレーゾーンを問う熟女の罪を描いた作品かと思って視聴しましたが、真っ黒な話でした。

吸い込まれるような美しい映像と彼女の罪とが一緒に思い出されるのがなんかすごく嫌ですね。



以上、「罪と女王」ネタバレ感想でした。

お読みいただきありがとうございました。