<画像:Netflix>
Netflixオリジナルドラマ
「ラチェッド」の見どころとあらすじ感想です。
このドラマは1975年に制作されたジャック・ニコルソン主演の「カッコーの巣の上で」で登場する鬼看護師ラチェッドの過去が描かれています。
主演がサラ・ポールソン。
他のキャストも個性派ぞろいです。
SATCのシンシア・ニクソンとシャロン・ストーンは久々に見たので少し老けていて気づくのに30秒くらいかかりました。
キャストが揃ってクセの強いキャラクターにハマっているので、どのキャラクターも最初はいけ好かないけど観ていくうちにめっちゃ好きになってしまうと思います。
おすすめです!
「ラチェッド」 おすすめ度
キャスト | |
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ストーリー | |
おすすめ度 | |
「ラチェッド」作品情報
●公開日 2020年
●制作 エヴァン・ロマンスキー
ライアン・マーフィー
キャスト(登場人物)
フィン・ウィットロック(エドモンド)
神父4人を殺した罪でルシア精神病院に来る。
精神鑑定の結果次第では死刑。
ジョン・ジョン・ブリオネス(ドクターハノーバー)
ルシア病院の院長。
野心家で患者にロボトミー実験を行っている。
ハノーバーの精神鑑定次第でエドモンドの死刑が決まる。
シンシア・ニクソン(グウェンドリン)
知事の側近。
ルシアにやってきたラチェッドが気になっている。
ジュディ・デイヴィス(主任ベッツィー)
ルシアの主任看護師。
医師ハノーバーに好意を寄せる。
シャロン・ストーン(レノア)
大富豪の未亡人。
ハノーバーに恨みを持ち復讐するためにハノーバー殺害を依頼中。
チャーリー・カーバー(ハック)
ルシアの看護師。
戦争で顔の半分を負傷している。
ソフィー・オコネドー(シャーロット)
多重人格を患うルシアの患者。
ハノーバーを信頼している。
「ラチェッド」あらすじ
1947年に、有名な精神科病院で看護師として働き始めたミルドレッド・ラチェッド。その上品な見た目とは裏腹に、彼女は心の底に抑えきれない黒い闇を抱えていた。
<ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト>
ある町で神父4人が惨殺されるという事件が起きます。
犯人はエドモンドという男で母親が神父の1人に乱暴された末に亡くなった恨みによる復讐殺人でした。
エドモンドは死刑が確定しますが精神鑑定が必要なためルシア精神病院へと移送されます。
同じくルシアに向かう1人の女性がいました。
その女性がこのドラマの主人公ラチェッド。
何の目的で?・・・
ここからネタバレ注意です
「ラチェッド」ネタバレ感想
「ラチェッド」面白かった~!
最初は不気味でいけ好かない登場人物たちがドラマ観ていくうちに好きでたまらなくなりますからね。
特にいいキャラしてるのが主任看護師ベッツィーと医師のハノーバー。
サラ・ポールソンはラチェッドにドハマりしていましたね。
ラチェッドという人物
人の野心や弱みを利用して人を操る。
どんな汚い手も使う。
でも本当は慈愛に満ちた人間ではないのかと思わせてしまう感じがとても怖い。
弟は怪物になったと涙しつつ自分も同類?
そんな彼女が愛する存在に出会って人間らしさが見えてきます。
その愛する相手が女性のグウェンドリン。
このサラ・ポールソンとシンシア・ニクソン2人の配役には少し驚きました。
だって、
主演のサラ・ポールソンとシンシア・ニクソンは2人とも実生活で同性愛者であることをカミングアウトしています。
シンシア・ニクソンは写真家の男性との離婚後がん闘病を支えてくれた女性と結婚しています
このキャスティングは偶然?いや違うでしょ。
ラチェッドとエドモンドの関係
共に孤児で里親をたらいまわしにされて育った血はつながらないけど兄弟同然の関係。
最後の里親の夫婦から酷い性的虐待を受けていたラチェッドとエドモンド。
ある夜エドモンドは寝ている里親を殺害します。
その時にエドモンドに「逃げろ」と言われて本当に逃げてしまったことを後悔していたラチェッドは、今度こそは逃げずにエドモンドを助けると誓ってエドモンドを救うために看護師を装ってルシアへやってきたのです。
ラチェッドの変化
グウェンドリンはラチェッドに好意がありました。
グウェンドリンには夫がいましたが実は2人は同性愛者で偽装結婚。
ラチェッドはグウェンドリンの好意を最初は拒否していましたが、グウェンドリンに出会って自分も同性愛者であることに気づきます。
そしてグウェンドリンが銃で撃たれたことをきっかけに距離を縮めてお互いかけがえのない存在となります。
グウェンドリンと結ばれてからのラチェッドは心の内をさらけ出して人間らしくなっていきます。
ハノーバーと主任ベッツィー
この2人がドラマ盛り上げましたよね。
ベッツィーはハノーバーに好意があるんです。
ハノーバーはそれに気づいて気色悪いと思ってるけどベッツィーは前の院長のお気に入りだったから解雇できない。
ベッツィーがハノーバーとダンスするシーンはもう爆笑でした。
ハノーバーは薬物でテンションを上げないとベッツィーとは踊れないんです。
よっぽど嫌だったんです、やっと踊り終わったと思ったらダンスにまた誘ってきたから耐えられなくなって
「お前が最初からクソ嫌いなんだよ!自分の前に現れんな現れたら殴る」とまで言ってしまう。
傷ついたベッツィーはトイレに逃げ込んで泣くんです、「本当はわかってたんだよ自分の妄想だって」って。
この時初めてベッツィーというキャラに胸キュン
ラチェッドが傷ついたベッツィーにいいこと言うんですよね。
失恋して傷ついた人には響きますよ、これは。
「あなたは強くて世話好きで迷いがなく真の女性だ、それだけがあなたの罪」
「あなたは毎朝起きて努力せずに粘り強く賢くいられる」
思っていないことをさも本当かのよう言えるのがラチェッドの恐いところ。
でも傷ついた人に優しく寄り添うラチェッドの全部が嘘ではない気はするのです。
エドモンドとシャーロット
脱走したエドモンドとドリー(看護師)もお似合いのプッツンコンビだなーと思いましたけど、エドモンドと多重人格者のシャーロットがいつの間にかつるんでいて新たなプッツンコンビが誕生していました。
エドモンドは、ハノーバーを殺した凶暴な方の人格のシャーロットと一緒に逃亡。
意外なコンビですよね、シャーロットがまさかここまで重要な登場人物になるとは。
シャーロット役のソフィー・オコネドーさん演技めっちゃ上手い。
もしかしてあまりに演技上手いから脚本変えたとか?
結末と続編
エドモンドはまさかの逆恨み。
2年後、自分を安楽死させようとしたラチェッドへの見せしめに看護師7人を殺害してラチェッド今から復讐しに行くから待っててねって感じで終わりました。
電気椅子だと苦しむからエドモンドのために注射で安楽死になるように手配したことを、姉貴は自分を殺そうとしたって恨んでいます。
エドモンドは昔ラチェッドが逃げた時のことを恨んでいたから、その時の怒りも一気にぶり返したんでしょうね。
自分は人を殺しているくせにドリーが人を殺した時は罪のない人を殺したら天罰がくだるよと震えていたり鶏は殺せなかったりで、思考回路が自分中心。自分を傷つける者にはプッツンが止められないらしい。
ドリーとの逃亡中はドリーが頭プッツンすぎてエドモンドが意外とまともに見えたけど😅
結末はあれだけ全てをなげうってエドモンドを救おうとしていたラチェッドの兄弟愛が幻かのように命を奪い合う敵になってしまいました。
続編はラチェッドVSエドモンドになりそうです。
お読みいただきありがとうございました。