「ル・パシヤントーある患者の記憶ー」
家族が殺され唯一生き残った青年が昏睡状態から目覚める。
あの夜何が起きたのか?
失った記憶をたどり次第に明らかになっていく真実とは?
観始めたら止まらないフランス産ミステリーです
- 「ル・パシヤント」おすすめ度
- 「ル・パシヤント」監督・キャスト
- 「ル・パシヤント」あらすじ
- 「ル・パシヤント」登場人物(キャスト)
- 「ル・パシヤント」少しネタバレあらすじ
- 「ル・パシヤント」ネタバレ感想
「ル・パシヤント」おすすめ度
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐★★★(7)
「ル・パシヤント」監督・キャスト
●上映時間 93分
●公開 2022年
●監督 クリストフ・シャリエ
●脚本 クリストフ・シャリエ
エロディ・ナメル
●キャスト
チョミン・ベルジェ
クロチルド・エム
レベッカ・ウィリアムズ
オドレイ・ダナ
ステファーヌ・リドー
マチュー・ルッキ
アレックス・ロウザー
「ル・パシヤント」あらすじ
自分以外の家族が殺された夜の記憶を失ったまま、昏睡(こんすい)状態から目覚めた青年。精神科医の助けを借りながら、真実を求めて自らの記憶をたどり始める。
<引用元:Netflix公式ページ>
「ル・パシヤント」登場人物(キャスト)
トマ
16歳の時家族が殺される
3年後、昏睡状態から目覚めるが、家族が殺され自分も刺された記憶を失っている
ベティ
トマの母親
マルク
トマの父親
ローラ
トマの妹 感情的で暴力性を秘めている
ディラン
トマのいとこ
母親が病気でトマの家族が面倒を見ることになった
アナ
トマの精神科医
「ル・パシヤント」少しネタバレあらすじ
雨が降る夜、ある家の玄関からフードを被った怪しげな男がでてくる。
翌日、サッカーで遊んでいた少年がその家で住人が死んでいるのを見つける。
3年後、病院であの事件で唯一生き残った青年トマが昏睡状態から目覚める。トマはあの夜の記憶を失っていた。
記憶が混沌とする中、ベッドの上で寝たきりのトマは自分に忍び寄る男の悪夢を見ていた。
精神科医のアナは夢の男は存在しないこと、そして3年前両親に何が起きたのかをトマに告げる。
記憶をたどり始めたトマは行方不明の最愛の妹のローラを気にかけた。ローラは情緒不安定だった。
夜、病院のベッドで寝ているトマの前にフードを被ったあの男が現れた。その男は怪しげに思えた看護師の男だった。トマは看護師に注射を打たれ・・・
ここからネタバレ注意です
「ル・パシヤント」ネタバレ感想
何度も観てきたような定番のストーリーでしたがその割には、とても面白かったです。
主演のチョミン・ベルジェの演技の上手さがかなり貢献しているように思います。
展開が読みやすくて真相はああやっぱりなというものでした。
ローラはトマでっていうのは結構序盤の両親との食事会のシーンで、トマが持っていた母親のプレゼントをトマがローラに渡してローラが母親に渡した時に確信してしまいました。
もう少しわかりにくくてもよかったなとも思いますが、そうなんだろうな思うところにピッタリ収まりながらストーリーが進んでいくのが自分的にはパズルをハメるような感覚で視聴できました。
事件の真相まとめ
暴力性のある妹のローラは存在せずローラはトマ自分自身でした。
あの事件の真相は、自分よりいとこのディランを気にかけ、犬を殺したと責める両親と言い争い酷い言葉を浴びせられたトマが怒って銃を持ち出して起こしたことでした。
トマの両親はトマが産まれる前にローラという娘を交通事故で失っていました。
(車で母親が泣いていたのはそのためです)
そして悲しみからトマに十分な愛情を注げなかった。孤独から暴力的になっていくトマを拒絶する両親に、トマの暴力性は自分では制御できないほど育ってしまったのでしょう。
リハビリで親しくなった青年バスティアンがリハビリに来なくなってしまったことなどから、入院中もトマが覚えていないだけで暴力的な一面が時折表れていたのではないかと思います。
事件を起こした夜、TVでローラの顔をしたボーカルが歌っていました。
歌の歌詞のように「罪を洗い流してくれる」存在としてその時にトマの中でローラは作られたのでしょう。