「アンセイン~狂気の真実~」
監督は巨匠スティーブン・ソダーバーグ監督。
主演はクレア・フォイ、「ドラゴンタトゥーの女」の続編「蜘蛛の巣を払う女」のリスベットです。
続編もルーニー・マーラを期待していたのでかなりがっかりしたんですけど、観てみたらクレア・フォイのリスベットがめちゃめちゃカッコよかった
どこかクリステン・スチュワートに似ていますよね。
ストーリーはストーカー被害にあった女性がストーカーの恐怖に苛まれ助けを求めた病院に強制入院させられたことで起きるサイコサスペンス。
クレア・フォイの繊細な演技と人間の内に潜む狂気にたっぷり震えます。
ちょい役でマット・デイモンさんが出演しているのもサプライズでした
「アンセイン~狂気の真実~」 おすすめ度
キャスト | |
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狂気度 | |
おすすめ度 | |
「アンセイン~狂気の真実~」作品情報
●上映時間 98分
●製作 2018年
●監督 スティーヴン・ソダーバーグ
●キャスト
クレア・フォイ(ソーヤー)
ジョシュア・レナード(デヴィッド)
ジェイ・ファロー(ネイト)
ジュノ―・テンプル
マット・デイモン
「アンセイン~狂気の真実~」あらすじ
2年前にストーカー被害にあってからソーヤー(クレア・フォイ)は母親にも相談できずにストーカーの影に脅えながら暮らしていました。
しかしそんな生活にも限界がきてストーカー被害者のための支援団体ハイランド・クリーク・行動センターに受診します。
病院の主治医はソーヤーの話をうなずきながら聞いています。気持ちが少し楽になり帰ろうとしたソーヤーでしたがなぜか強制入院させられてしまいます。
警察に電話をかけて助けを求めますが相手にされません。
何とか病院を抜け出そうとするソーヤーでしたが、病院側は力ずくで拘束、
そして気が付くと病院の職員の中にソーヤーを2年も苦しめているストーカー男デヴィッド(ジョシュア・レナード)が紛れ込んでいるのでした・・・
ここからネタバレ注意です
「アンセイン~狂気の真実~」ネタバレ感想
2年にもわたりストーカーの被害にあっているソーヤ(クレア・フォイ)。
きっかけは以前の勤務先でデヴィッドという男にささいな親切をしたこと。
きっかけといっても被害者からしたら本当にあいまいなもので、勝手に理想化され妄想化され執着されてしまったんです。
すでに接近禁止命令がでているにもかかわらず2年もの間つきまとわれ怯えて暮らしています。
男性の顔がデヴィッドに見えるから恋愛も出来ない。
ソーヤーの顔を見たらもう限界なのが見てとれ、案の定もう限界だ!と病院に受診。
話を聞いていた病院の先生が貧乏ゆすりしながら必要以上にあいづちうっているからこの先生明らかにやぶ医者なのですが、
藁にもすがりたいソーヤーは話を聞いてもらって少し気がまぎれたのか「いい先生ね」なんて言ってわけもわからずアンケートに答えてサインもしてしまうのです。
そして部屋に連れていかれて強制入院させられてしまいました。
しかもそれだけじゃなくて、2年にもわたってストーカーしていたデヴィットという男が職員にまぎれこんでいた!
っていうダブルで恐怖なお話です。
ストーカー男デヴィッドに見えてしまうソーヤーがおかしいのか病院がおかしくてさらにデヴィッドも存在しているのかどっちなんだ?
クレア・フォイさんが狂気の境目にいるソーヤーを見事に演じていてソーヤーの狂気と加害者の狂気どっちを見せているのかわからない。
どっちかっていうとソーヤーがおかしいんじゃないかと思わせる演出でした。
でも中盤にデヴィッドが実在していてソーヤーがまともだったということが確定します。
つまりデヴィッドと病院ダブルで頭おかしかったということ。
異常と診断するのは医師だということがめちゃめちゃ怖いことでもあるんだなーってこの映画観て思いました。
強制力が強いとこの映画みたいに犯罪にも利用されることだってあるのね。
韓国では本人の意思関係なく身内によっての強制入院も最近まで可能だったし😨
「消された女」っていう映画をきっかけに患者の同意なしには入院できないよう法律が変わりました(結構最近)
デヴィッドという男
デイビッド、体は大きいけど気が弱そうな男。すぐ泣く(笑)
なんで僕じゃダメなの?なんて弱々しくソーヤーに聞いてくる。
おめーが死ぬほど嫌いだからじゃ!って言われても泣くだけでソーヤーを傷つけたりはしないから、話したらわかってくれる奴なんじゃないかとちょっと思ってしまった。
でもただのめっちゃ自己中男で自己愛しかないやつでした。
自分を邪魔する奴は躊躇なく手を下すし、最終的にはソーヤーにも手をかけようとしたし自己中の極みです。
監禁部屋でデヴィッドに罵倒するソーヤー凄かった。2年も苦しめられたソーヤの怒りが爆発です。
図星過ぎてグサリグサリなことを言われまくったデヴィッドは傷ついて泣く&発狂。
ソーヤに自分以外の女性とも経験して自分と比べるべきだと言われたら、ヤダ、出来ないよ、ってしくしく泣く。
(このシーンは特に笑ってしまいました)
デヴィッド役のジョシュア・レナードさん、気が弱そうで粘着質な感じが上手かったです。
結末
ストーカー男は消えて日常に戻ったけどソーヤーの狂気はギリギリのところで耐えているみたいですね。
しばらくはデヴィッドの残像に脅えて生きていくことになりそうです。
まとめ
ストーカー映画は最近も何本か観ましたけど、クレア・フォイさんの演技力は飛びぬけているなと思います。
久々に女優さんの演技で震えました。
お読みいただきありがとうございました。
(´▽`ʃ♡ƪ)