<画像:Netflix>
Netflixで配信中「これからの人生」のあらすじとネタバレ感想です。
原作はロマン・ギャリーの小説でホロコースト経験者の女性と親のいない少年との不器用ながら紡がれるヒューマンドラマ。
主演は名作「ひまわり」の大女優ソフィア・ローレン。
10年ぶりの映画出演となります。
ソフィア・ローレンは現在86歳。なかなかの高齢ですが凛としてまだまだ美しい。
本作の監督を務めているエドアルド・ポンティはソフィア・ローレンと大物プロデューサーカルロ・ポンティとの間に出来た次男。
息子からオファーをもらった時は主人公が母親と重なり喜んで引き受けたそうです。
感想を先に言ってしまうといい映画です。
ソフィア・ローレンと子役の男の子が素晴らしい!
「これからの人生」 満足度
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ストーリー | |
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「これからの人生」作品情報
●上映時間 94分
●公開 2020年
●監督 エドアルド・ポンティ
●キャスト
ソフィア・ローレン(マダム・ローザ)
イブラヒマ・ゲイェ(モモ)
レナート・カルペンティエリ(コーエン先生)
アブリル・ザモラ
「これからの人生」あらすじ
自宅で子守をしているホロコースト経験者が、自分を襲った家なき子を引き取ることに。反発し合う2人だったが、共に暮らすうちに少しずつ心を開いてゆく。
<これからの人生 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト>
ここからネタバレ注意です
「これからの人生」ネタバレ感想
母親を6歳で亡くしてから高齢の医者のコーエン先生の家に引き取られた12歳の少年モモ。
泥棒をしたり薬物を売っているモモに手が負えなくなったコーエン医師は、モモには母親のような存在が必要だと考えマダム・ローザ(ソフィア・ローレン)にしばらくモモの面倒を見るように頼みます。
こんな子を面倒見るのはごめんだと拒否するマダム・ローザですが、仕方なくモモを引き受けます。
彼女は同じアパートの娼婦の子どもバブーと預けたっきり母親が戻らないヨシフの面倒も見ていました。
マダム・ローザは元売春婦で、仲間は助け合うとして売春婦の母親が働いている間、子どもを面倒見てあげているのでした。
最初は衝突し合っていた2人でしたが、しだいに大切な存在となっていきます。
そんなある日、突然マダム・ローザの様子がおかしくなり・・・
マダム・ローザという女性はホロコースト経験者で差別を受けながら生き延びた女性。
高齢で心臓が弱り最近は記憶が飛ぶという症状もでていたけど、昔のトラウマから病状を隠して時折アパートのコウモリ穴とよばれる地下室にこもってボーっとしています。
心配して様子を見に来たモモに病院では死にたくないと伝えます。
そして2人はある約束を交わすのです。
モモは強がっているけど本当はすごく寂しくて仕方ない。
だから自分にしか見えないライオンの友達を創っていいる。
ヤクの売人の手伝いみたいなことをして人と繋がる喜びを得ている。
ずるい大人たちに唆されて悪い道に足を踏み入れていたモモがマダム・ローザたちに出会って悪縁を断ち切る人生を選びます。
人は誰と出会い何を聞くかで変わる
この映画はまさにそれを示した映画でマダム・ローザという女性や優しい大人たちに出会ってモモの人生が開かれていく物語。
「私はここにいる、あなたを信じる」
モモの心にいつまでもそう言い続けてくれるマダム・ローザという存在はモモの人生を支え続けるのでしょう。
ソフィア・ローレンの存在感に加えてモモ役の男の子がよかったですね。
エンドロールに流れる歌詞もよかった。
人の優しさが心に沁みる良作映画でした。
自分的に今年1のNetflix映画です。
お読みいただきありがとうございました。