三谷幸喜監督の「記憶にございません!」をU-NEXTで観ました。
前代未聞の支持率をたたき出した史上最悪のダメダメ総理が記憶喪失になってしまったことで巻き起こる痛快コメディー映画。
主演は中井貴一さん。記憶喪失になってしまう総理の役。中井貴一さん演じる総理をフォローする秘書官役をディーン・フジオカさんや小池栄子さんが演じて、その他にも豪華メンバーが次々と登場します。
三谷さんの作品の何が好きかって、個性の強い我が道をいくキャラクターたちが集まって何かを成し遂げていく過程を三谷幸喜監督のギャグセンで描きながら最後は気持ちよく伏線回収していくところ。
笑い以上の感動でエンドロール迎えます。
本作も期待を裏切らずめちゃめちゃ面白かったです!
「記憶にございません!」 満足度
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ストーリー | |
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「記憶にございません!」作品情報
●上映時間 127分
●公開 2019年
●監督・脚本 三谷幸喜
●キャスト
中井貴一(黒田・総理大臣)
ディーン・フジオカ(井坂・首相秘書官)
小池栄子(番田・事務秘書官)
石田ゆり子(聡子・総理夫人)
佐藤浩市(古郡・フリーライター)
草刈正雄(鶴丸・内閣官房長官)
斉藤由貴(寿賀・家政婦)
吉田羊(山西・野党議員)
木村佳乃(スーザン・米国大統領)
「記憶にございません!」あらすじ
病院のベッドで目が覚めた男。自分が誰だか、ここがどこだか分からない。
一切の記憶がない。
こっそり病院を抜け出し、ふと見たテレビのニュースに自分が映っていた。
演説中に投石を受け、病院に運ばれている首相。
そう、なんと、自分はこの国の最高権力者だったのだ。
そして石を投げつけられるほどに……すさまじく国民に嫌われている!!!部下らしき男が迎えにきて、官邸に連れて行かれる。
「あなたは、第百二十七代内閣総理大臣。
国民からは史上最悪のダメ総理と呼ばれています。
総理の記憶喪失はトップシークレット、我々だけの秘密です」
真実を知るのは、秘書官3名のみ。進めようとしていた政策はもちろん、大臣の顔と名前、国会議事堂の本会議場の場所、
自分の息子の名前すら分からない総理。
記憶にない件でタブロイド紙のフリーライターにゆすられ、
記憶にない愛人にホテルで迫られる。
どうやら妻も不倫をしているようだし、息子は非行に走っている気配。
そしてよりによってこんな時に、米国大統領が来訪!他国首脳、政界のライバル、官邸スタッフ、マスコミ、家族、国民を巻き込んで、
記憶を失った男が、捨て身で自らの夢と理想を取り戻す!
果たしてその先に待っていたものとは……!?
<ストーリー|映画『記憶にございません!』公式サイトより>
ここからネタバレ注意です
「記憶にございません!」ネタバレ感想
黒田(中井貴一)は病院で目が覚めてみたら自分が誰だかわからない。
病院から抜け出して「私は誰ですか?」って道行く人に尋ねてまわるけどみんな態度が冷たい。
お腹がすいて入った食堂のTV見てたら、国民に対して「クソ野郎!」って暴言を吐いて石投げらてる自分が映っています。
わい、総理大臣だった!
って気づく・・・。
よりによって政治家になってからの記憶がごっぞり抜けていて総理が記憶喪失になったことは秘書官3人だけのトップシークレット。
そんなしどろもどろの総理をフォローするのは総理を嫌う井坂(ディーン・フジオカ)と総理にセクハラされていた番田(小池栄子)です。
官邸に連れ去られた後、なんで自分こんなに嫌われてるの?って井坂に聞いてみたらば国会で不正疑惑を問われて「記憶にございません!」と逆ギレしている自分の映像を見せられて己を知ることになるのです。
総理役の中井貴一さんがコミカル過ぎてずっと面白かった。
それに加えて小ネタが次々に入るから笑いの休憩時間がない!
ずっと笑って腹筋プルプルしてました。
巨大福耳を持つ牛尾外務大臣(お笑い芸人飯尾さん)が出てきたとき
ああこの映画ってどこまでもこういう路線でいくんだなとはっきりしました。
豪華脇役たち
義理の兄はあの人
義理のお兄さん、なんか見たことあるって思ったんですけど思い出せない、
ちょっ待てよ・・・って考えて考えて
で、思い出しました!
ROLLYさんじゃないですか!
彼がギターを持ち出す前に気づいた人、多分凄い。
彼は総理大臣の父を持つけど、後継者的立場を黒田に取られてしまった立場。
有働由美子アナウンサー
総理をディスるアナウンサー役として出演。
めっちゃ化粧濃くてセクシーでした。
宮澤エマ
リアル元総理の孫の宮澤エマさんが木村佳乃さん演じる米大統領の通訳役でした。
ぶっきら棒すぎるあの通訳姿ツボ。
まとめ
おふざけが過ぎているけどしっかりと中身のある三谷幸喜作品、やっぱりいいですね!
最近の三谷幸喜監督作品の中ではこの作品が1番面白かったかも。
最後は総理に心を動かされた人たちが集結して伏線回収が始まったら怒涛の伏線回収ラッシュ。
田中圭演じる警察官との約束やボディーガードの石ナイスキャッチなど気持ちよく回収されていきました。
三谷幸喜作品の醍醐味です。
主人公の黒田自身、不甲斐ない政治をどうにかしたいと思っていて、この事件が自分のプライドや背負っていたものを降ろす絶好のチャンスだったというわけですね。
幼馴染小野田の話によれば黒田は昔から嫌われ者だったらしいですし、そう悪いヤツじゃないのにうまく表現できない不器用なタイプだったんでしょう。
意外と上がらなかった支持率でしたが今後の総理の政治が期待できるエンディングでした。
主演の中井貴一さん、コミカルな演技が抜群で最高でした。
黒田の国会生放送で聡子に愛の告白での
「好きなタイプなんだ」が1番のツボ。
ディーン・フジオカさんはイケメンすぎて画面に映るだけでカッコいいし、
小池栄子さんはこの映画の最優秀助演賞だと思ってます。
政治世界の話なんだけど、政治の話はほとんどないし気楽に楽しめる映画です!
お読みくださりありがとうございました。